AWS コストの最適化を検討する時、最初にチェックしたい定番の項目をまとめてみた(2023年夏版)
先日、弊社メンバーとコスト最適化の定番なチェックポイントがリスト化されている資料が欲しいねと話になったので、色々な参考情報(末尾記載)をベースにまとめてみました。
こんな悩みを抱える方々に、ご活用いただけますと!
- 定番とされる AWS コスト最適化に関するチェックポイントを押さえたい
- とにかく不要なコストを削減したい
- クイックウィンな最適化を優先的に実施したい
チェックリスト
Amazon Athena
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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クエリ結果の再利用機能の利用 | 1. Amazon Athena コンソールからクエリエディタ “クエリ結果を再利用する” を確認 2. 利用に関する考慮事項と制限事項を確認 3. 設定を有効化 |
★★★ | ・ AWS Blog - Reduce cost and improve query performance with Amazon Athena Query Result Reuse ・ Amazon Athena User Guide - Reusing query results |
キャパシティ予約 の検討 | 1. リソース利用状況から キャパシティ予約 を検討 2. 予約を作成 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ AWS Blog - Athena のプロビジョンドキャパシティのご紹介 ・ DeveloersIO - Amazon Athena キャパシティ予約ができるProvisioned Capacityについて徹底解説! |
保存されたデータの最適化(データ圧縮、パーティション化、列指向形式への変換) | 1. データソースとして利用中のデータを確認 2. スキャンするデータ量を最適化する施策を実施 |
★★☆ | ・ AWS Blog - Top 10 Performance Tuning Tips for Amazon Athena ・ DeveloersIO - え、そんなに!?意外と知らないAWSでお金がかかるポイント5選!! |
Amazon CloudFront
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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専用 IP カスタム SSL(非 SNI )利用の有無と要否 | 1. Amazon CloudFront コンソールから設定を確認 2.(不要であれば)SNI へ変更 |
★☆☆ | ・ DeveloersIO - え、そんなに!?意外と知らないAWSでお金がかかるポイント5選!! ・ Amazon CloudFront Developer Guide - Switching from a custom SSL/TLS certificate with dedicated IP addresses to SNI |
Amazon CloudWatch
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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Amazon CloudWatch Logs の利用状況(保存期間、利用状況、不要なログ) | 1. Amazon CloudWatch コンソールから利用費が大きなリソースを確認 2. リソースの利用状況や設定(保存期間や不要なログ出力) 3. 適切な設定へ変更または ロググループの削除 |
★★★ | ・ Amazon CloudWatch ユーザーガイド - Best practices for optimizing and reducing costs ・ AWS re:Post - CloudWatch Logs の請求額が急に増加しているのはどのロググループですか? |
Amazon CloudWatch Alarm の最適化 | 1. Amazon CloudWatch コンソールからアラームを確認 2. 不要または未使用なリソースを確認 (特に有償の複合アラームや Metrics Insights クエリ アラーム) 3. 統合や削除 |
★★★ | ・ Amazon CloudWatch ユーザーガイド - Best practices for optimizing and reducing costs ・ DevelopersIO - え、そんなに!?意外と知らないAWSでお金がかかるポイント5選!!第3弾 |
各リソースおよび設定(Amazon CloudWatch ダッシュボード, Contributor Insights, Synthetics)の最適化 | 1. Amazon CloudWatch コンソールからリソースを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - CloudWatch の使用に対して課金された理由を確認する方法を教えてください。また、今後の料金を抑える方法を教えてください。 ・ Amazon CloudWatch ユーザーガイド - Best practices for optimizing and reducing costs |
Amazon CloudWatch カスタムメトリクス、詳細なモニタリング、組み込みメトリクスの最適化 | 1. Billing データを元に Amazon Athena でリソースを確認 2. 利用費が大きなリソースを確認 3. (不要な場合)削除、取得方法・頻度等の変更を検討 |
★★☆ | ・ Amazon CloudWatch ユーザーガイド - Best practices for optimizing and reducing costs ・ DevelopersIO - え、そんなに!?意外と知らないAWSでお金がかかるポイント5選!!第3弾 |
サードパーティ製モニタリングツール(Datadog, Splunk 等)との連携最適化 | 1. Billing より Amazon CloudWatch の請求額を確認 2. GetMetricData API の利用費が$200以上の場合はサードパーティツールを利用していないか確認 3. Amazon CloudWatch Metric Streams へ切り替えを検討 |
★☆☆ | ・ DevelopersIO - CloudWatch の GetMetricData API の料金が高い時はサードパーティの監視ツールを使っていないか確認しよう ・ Amazon CloudWatch ユーザーガイド - Best practices for optimizing and reducing costs |
Amazon Comprehend
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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不要なエンドポイントの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2.リソースの利用有無を判断 3. 削除 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
Amazon DynamoDB
Amazon EBS
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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費用対効果の高いストレージタイプへの変更 例:gp2 → gp3 |
0. AWS Compute Optimizer 有効化 1. AWS Compute Optimizer 推奨事項からリソースを確認 2. リソースの推奨効果とリスクから対応判断 3. 最適なストレージタイプへ変更 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
削除可能(利用頻度が低い・未使用)なリソースの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途を確認 3. (必要に応じて)スナップショット取得 4. 削除 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ AWS re:Post - インスタンスがすべて停止しているのに Amazon EBS に課金されるのはなぜですか? |
不要なスナップショットの有無 例:AMI 登録解除時に削除漏れ、一時的な取得後に放置 |
0. Billing より スナップショット 料金を確認 1. 不要なリソースの条件を定義 2. リソースの抽出 3. 削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - Amazon EBS ボリュームの料金はどのように請求書で計算されますか? ・ DeveloersIO - AMIと紐付けのないスナップショットをCloudShellで一括削除してみた。 |
過剰なボリュームサイズが割り当てられたリソースの有無 | 0. AWS Compute Optimizer 有効化 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認(AWS Compute Optimizer でも可) 2. リソースのワークロード特性からリサイズを判断 3. 最適なボリュームサイズで作成と移行 |
★★☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
過剰な IOPS が割り当てられたリソースの有無 | 0. AWS Compute Optimizer 有効化 1. AWS Compute Optimizer 推奨事項からリソースを確認 2. リソースの推奨効果とリスクから対応判断 3. 最適な IOPS へ変更 |
★☆☆ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
Amazon EC2
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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停止または削除可能(利用頻度が低い・用途不明・代替可能)なリソースの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認(他にもリソース棚卸し等) 2. リソース利用状況・用途・傾向 を確認 3.(削除する場合)バックアップ取得後に削除 3’.(停止する場合)自動停止および起動処理の実装 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
不要な Elastic IP アドレスの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途を確認 3. 解放 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ AWS re:Post - すべての Amazon EC2 インスタンスが終了されているにも関わらず、Elastic IP アドレスの料金が請求されているのはなぜですか? |
購入オプション(SP / RI)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化 1. リソース利用状況や推奨事項から SP / RI 購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう ・ AWS Trusted Advisor check reference |
不要な AMI(≒スナップショット) の有無 ※ AMI 自体は無償 |
1. 不要なリソースの条件を定義(作成後の経過期間など) 2. リソースの抽出 3. (スナップショットを合わせて)登録解除 |
★★★ | ・ Amazon Elastic Compute Cloud User Guide for Linux Instances - Deregister your AMI |
最適なインスタンスタイプ(ファミリー、プロセッサ)への変更 | 0. AWS Compute Optimizer 有効化 1. AWS Compute Optimizer 推奨事項からリソースを確認 2. リソースの推奨効果とリスクから対応判断 3. 適用後タイプでのパフォーマンス検証 4. 適切なインスタンスタイプへ変更 |
★★☆ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
Microsoft SQL Server 用インスタンスタイプの最適化 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途を確認 3. Microsoft SQL Server 要件に合わせたインスタンスサイズへ変更 |
★★☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
単価の安いリージョンの利用 | 1. ワークロード・リソースのリージョン変更によるデメリット確認 (レイテンシー、データ保護に関する法など) 2. 移行 |
★☆☆ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
動的なインスタンス数の最適化 | 1. Amazon EC2 Auto Scaling を利用したリクエストに応じたインスタンス数の動的な管理を検討 | ★☆☆ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
購入オプション(主にスポット)の変更 | 1. ワークロードの特性からスポットインスタンスの利用を検討 | ★☆☆ | ・ AWS Blog - AWSのコストを削減する9の方法 第三回 |
Microsoft SQL Server ライセンス要件以下のリソース最適化 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソースの設定理由・背景を確認 3. インスタンス統合、停止 |
★☆☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
Amazon EFS
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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ライフサイクルポリシーの利用 | 1. Amazon EFS コンソールから ライフサイクル管理を確認 2. ライフサイクルポリシーを設定 |
★★☆ | ・ DeveloersIO - [アップデート] EFS ファイルシステムのライフサイクルポリシーで 1 日を設定できるようになりました |
スループットモードの最適化 | 1. ワークロードによる利用状況・傾向を確認 2. スループットモードを変更 |
★☆☆ | ・ AWS re:Post - EFS で使用できるスループットモードと、私のワークロードに適したスループットモードについて知りたいです。 |
Amazon ECS & EKS
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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購入オプション(SP / RI)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化 1. リソース利用や推奨事項から SP / RI 購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
(AWS Fargate 利用の場合のみ) 利用頻度が低い(停止可能な)リソースの有無 |
1. リソース利用状況・用途・傾向 を確認 2. 自動停止および起動処理の実装 |
★★★ | ・ AWS Blog - Amazon ECS on AWS Fargate のコスト最適化チェックリスト |
他の購入オプション(Fargate Spot、EC2 スポットインスタンス)の検討 | 1. ワークロードとの相性を確認 2. 検証と導入 |
★☆☆ | ・ AWS re:Post - Amazon EKS で EC2 スポットインスタンスを使用する際のベストプラクティスにはどのようなものがありますか? ・ AWS Blog - Amazon EKS が、マネージド型ノードグループでの EC2 スポットインスタンスのプロビジョニングと管理をサポート ・ AWS Blog - Amazon ECS on AWS Fargate のコスト最適化チェックリスト |
Amazon ElastiCache
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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購入オプション(リザーブドキャッシュノード)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化 1. リソース利用状況や推奨事項からリザーブドキャッシュノード購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
最適なインスタンスタイプ(ファミリー、プロセッサ)への変更 | 1. Amazon ElastiCache コンソールよりリソースを確認 2. ワークロードの特性や変更後タイプ要件を満たすかを確認 3. 適用後タイプでのパフォーマンス検証 4. 適用または再作成 |
★★☆ |
Amazon EventBridge
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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有償イベント(カスタムイベント、サードパーティ、別イベントバス)からイベント数の最適化 | 1. Billing より Amazon CloudWatch Events の請求内容を確認 2. 有償イベントの利用状況を確認 3. 削除または最適化 |
★★★ | ・ AWS re:Post - EventBridgeの使用に対して課金された理由を特定するにはどうすればよいですか?また、将来の課金を減らすにはどうすればよいですか? |
不要なスキーマ検出設定(レジストリは無償)とイベントリプレイの有無 | 1. Amazon EventBridge コンソールからリソースの有無を確認 2. 設定やリソース利用状況を確認 3. 停止(削除) |
★★★ | ・ AWS re:Post - EventBridgeの使用に対して課金された理由を特定するにはどうすればよいですか?また、将来の課金を減らすにはどうすればよいですか? |
Amazon Lightsail
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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不要なスナップショットの削除 | 1. 不要なリソースの条件を定義 2. Amazon Lightsail コンソールから スナップショットを確認 3. 削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - Amazon Lightsail の請求が多額であるのはなぜですか? |
利用プランによるリソースの最適化 | 1. メトリクスよりリソース利用状況を確認 2. スナップショットより新しいプランで再作成 |
★☆☆ | ・ AWS re:Post - Amazon Lightsail の請求が多額であるのはなぜですか? ・ AWS re:Post - Lightsail プランを変更するにはどうすればよいですか? |
Amazon OpenSearch Service
Amazon RDS / Aurora
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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停止または削除可能(利用頻度が低い)なリソースの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途・傾向 を確認 3. 停止、削除、Amazon Aurora Serverless への置き換えを検討 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
購入オプション(RI)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化 1. リソース利用状況や推奨事項から RI 購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう ・ AWS Trusted Advisor check reference |
不要なスナップショットの削除(バックアップ保持期間の確認) | 1. 不要なリソースの条件を定義 2. リソースの抽出 3. 削除 3’. (合わせて)自動バックアップ保持期間を確認 |
★★★ | |
有償モニタリング機能の設定確認 (拡張モニタリング、Performance Insights、Amazon DevOps Guru for RDS) |
1. Amazon RDS コンソール(AWS CLI 等)よりリソースを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)設定削除 4. ログ関連は保存データ削除 |
★★★ | |
最適なインスタンスタイプ(ファミリー、プロセッサ)への変更 | 1. Amazon RDS コンソールよりリソースを確認 2. Performance Insights などからリソース利用状況・パフォーマンスを確認 3. 適切なインスタンスタイプの適用を検証 4. 適用 |
★★☆ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう ・ AWS Blog - Performance Insights を使用した Amazon RDS データベースの負荷分析 ・ AWS Blog - Key considerations in moving to Graviton2 for Amazon RDS and Amazon Aurora databases |
費用対効果の高いストレージタイプへの変更 ※ gp2 と gp3 は同じ金額 |
1. Amazon RDS コンソールよりリソースを確認 2. Amazon CloudWatch からパフォーマンス(主にIOPS)を確認 3. ストレージタイプの変更 |
★★☆ | ・ AWS re:Post - Amazon RDS インスタンスの IOPS のボトルネックによって引き起こされた Amazon EBS ボリュームのレイテンシーをトラブルシューティングするにはどうすればよいですか? ・ DevelopersIO - [アップデート] 遂にRDSにgp3ストレージが来たぞ! |
可用性に関する構成・設定の最適化 | 1. Amazon RDS コンソールよりリソースを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. リソースのワークロード特性から可用性に関する構成の要否を検討 4. 設定変更 |
★☆☆ |
Amazon Redshift
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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停止または削除可能(利用頻度が低い)なリソースの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途・傾向 を確認 3. 停止、削除、Amazon Redshift Serverless への置き換えを検討 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ AWS Blog - Amazon Redshift の新しい一時停止/再開アクションでコストを削減 ・ AWS Blog - Easy analytics and cost-optimization with Amazon Redshift Serverless |
購入オプション(リザーブドノード)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化 1. リソース利用状況や推奨事項からリザーブドノード購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
Amazon Route 53
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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未使用なリソース(ホストゾーン、ヘルスチェック)の有無 | 1. Amazon Route 53 コンソールからリソースを確認 2. リソース利用状況を確認 3. (不要な場合)削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - Route 53 のコストを削減するにはどうすればいいですか? |
エイリアスレコードの利用 | 1. Amazon Route 53 コンソールからリソースを確認 2. リソース利用状況を確認 3. CNAME レコードからエイリアスレコードへの変更を検討 4. 変更 |
★★★ | ・ AWS re:Post - Route 53 のコストを削減するにはどうすればいいですか? ・ Amazon Route 53 Developer Guide - Value/route traffic to |
不要な Route 53 Resolver クエリログの有無 | 1. Amazon Route 53 コンソールからリソースを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)設定削除 4. ログ関連は保存データも削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - AWS 請求書にある XXXX-VendedLog-Bytes または XXXX-VendedLog-YY-Byte の料金は何のためのものですか? |
効果のないレイテンシールーティングポリシーの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況を確認 3. 修正 |
★☆☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
Amazon SageMaker
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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購入オプション(SP)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化(ライトサイジング) 1. リソース利用状況や推奨事項から SP 購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう ・ AWS Blog - Analyze Amazon SageMaker spend and determine cost optimization opportunities based on usage, Part 1 |
Amazon SQS
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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ReceiveMessage リクエストの最適化 (Amazon CloudWatch NumberOfEmptyReceives メトリクス) |
1. Amazon CloudWatch NumberOfEmptyReceives メトリクスを確認 2. Lambda トリガーの利用を確認 3. ReceiveMessage リクエストを最適化(不要なキュー削除、コンシューマーをスケールダウンする、ロングポーリング、処理頻度など) |
★★★ | ・ AWS re:Post - Amazon SQS の請求額が予想よりも高くなるのはなぜですか? ・ Amazon Simple Queue Service Developer Guide - Reducing Amazon SQS costs |
Amazon S3
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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不完全なマルチパートアップロードをクリーンアップ | 0. Amazon S3 Storage Lens 有効化 1. 未完了なマルチパートアップロードを確認 2. ライルサイクルルールを設定 |
★★★ | ・ AWS re:Post - 予想外に高い Amazon S3 のコストを削減する方法 ・ AWS Blog - Discovering and Deleting Incomplete Multipart Uploads to Lower Amazon S3 Costs |
不要な旧バージョンのオブジェクトを削除 | 0. Amazon S3 Storage Lens 有効化 1. 旧バージョン、削除マーカーを確認 2. ライルサイクルルールを設定 |
★★★ | ・ AWS re:Post - 予想外に高い Amazon S3 のコストを削減する方法 |
ユースケースにあった費用対効果の高いストレージクラス(または Amazon S3 Intelligent-Tiering)の利用 | 0. ストレージクラス分析を設定 1. 最適なストレージクラスを確認 2. 変更 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう ・ AWS Blog - AWSのコストを削減する9の方法 |
データ転送コストの確認 | 1. Billing からデータ転送に関する情報を確認 2. 利用費が高い通信を確認 3. 修正を検討 |
★☆☆ | ・ AWS re:Post - Amazon S3 のデータ転送コストを確認する方法を教えてください。 |
アーカイブされたデータからの復元(取得)頻度 | 1. Billing からリクエストやデータ量を確認 2. 取得頻度や保管先ストレージクラス等の変更を検討 |
★☆☆ | ・ AWS re:Post - 予想外に高い Amazon S3 のコストを削減する方法 |
Amazon VPC
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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インターネットへの通信経路最適化(適切な NAT Gateway の利用) | 1. Billing よりEC2の請求額を確認 2. Data Processed by NAT Gateways の通信量がワークロードに対して大きな値な場合はインターネット通信経路を調査 3. VPC エンドポイントの利用、S3 でデータ共有を検討 |
★★★ | ・ DeveloersIO - そのトラフィック、NATゲートウェイを通す必要ありますか?適切な経路で不要なデータ処理料金は削減しましょう ・ DeveloersIO - え、そんなに!?意外と知らないAWSでお金がかかるポイント5選!!第2弾 ・ AWS re:Post - NAT ゲートウェイのデータ転送料金を削減するにはどうすればよいですか? |
不要なフローログ保存データの有無(VPC フローログ、Transit Gateway フローログ) | 1. Amazon VPC コンソールからリソースを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)設定削除 4. ログ関連は保存データ削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - AWS 請求書にある XXXX-VendedLog-Bytes または XXXX-VendedLog-YY-Byte の料金は何のためのものですか? |
不要なリソースの有無(トラフィックミラーリング) | 1. Amazon VPC コンソールからトラフィックミラーリングを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)削除 |
★★★ | |
AWS Client VPN エンドポイント の利用状況確認 | 1. Amazon VPC コンソールから クライアント VPN エンドポイントを確認 2. リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)削除 |
★★☆ | |
インタフェース型 VPC エンドポイント(Private Link)の棚卸し | 1. 不必要または不要になったインタフェース型 VPC エンドポイントが VPC にアタッチされていないか確認 2. 不要なインタフェース型 VPC エンドポイントの削除、NAT Gateway 経由の通信へ変更を検討 |
★☆☆ | ・ DeveloersIO - え、そんなに!?意外と知らないAWSでお金がかかるポイント5選!!第3弾 |
Amazon WorkSpaces
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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Amazon WorkSpaces Cost Optimizer による料金モデル(月単位/時間単位)の最適化 | 1. Dry Run Mode でソリューションをデプロイ 2. 生成されたレポートを確認 3. 自動最適化を実行 |
★★☆ | ・ AWS Blog - How to manage Amazon WorkSpaces cost optimization at scale ・ DeveloersIO - WorkSpacesの料金モデルを最適化するAmazon WorkSpaces Cost Optimizerの紹介 |
AWS Certificate Manager
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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開発環境等で利用中の有料 SSL/TLS 証明書からの移行 | 1. Elastic Load Balancing、Amazon CloudFront、Amazon API Gateway で利用されている SSL / TLS 証明書を確認 2. ACM パブリック証明書への移行を検討 3. 移行 |
★★☆ |
AWS CloudTrail
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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証跡の設定数を確認 | 1. AWS CloudTrail コンソールから証跡を確認 2. 2つ以上証跡がある場合は利用有無を判断(2つ目以降は課金対象) 3. (不要な場合)削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - CloudTrail のコストと使用量に予期しない増加があるのはなぜですか? ・ AWS Blog - Optimize and save on “other” services ・ AWS CloudTrail User Guide - Creating a trail |
不要なデータイベント取得の有無 | 1. AWS CloudTrail コンソールから証跡 データイベントを確認 2. データイベントの用途を確認 3. (不要な場合)設定を変更 |
★★☆ | ・ AWS CloudTrail User Guide - Logging data events |
AWS Config
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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記録対象リソースと保存期間の最適化 | 1. AWS Config コンソール から 設定を確認 2. Recording strategy やデータの保存期間を確認 3. 設定を変更 |
★★☆ | ・ AWS Blog - Cost Optimization recommendations for AWS Config・ AWS re:Post - 1 か月あたりに記録された設定項目の数を取得して、AWS Config の請求を理解する方法を教えてください。 |
適合バックによる重複した AWS Config ルール の最適化 | 1. AWS Config コンソール からルールを確認 2. 重複するルールの有無を確認 3. 削除 |
★★☆ | ・ AWS Blog - Cost Optimization recommendations for AWS Config |
AWS Config ルール トリガータイプの最適化 | 1. AWS Config コンソール からルールを確認 2. 評価要件に対して、設定されたトリガータイプの頻度や範囲を確認 3. 設定を変更 |
★☆☆ | ・ AWS Blog - Cost Optimization recommendations for AWS Config |
AWS Elastic Beanstalk
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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停止または削除可能(利用頻度が低い)なリソースの有無 | 1. AWS Elastic Beanstalk コンソールよりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途を確認 3. AWS Elastic Beanstalk の仕様を利用して停止(削除と再構築)を実装 ※ 削除から 6 週間 (42 日) 以内にのみ再構築可能 |
★★☆ | ・ AWS re:Post - テスト用の、または重要度の低い AWS Elastic Beanstalk 環境を、スケジュールされた時間に停止して再起動するにはどうすればよいですか? |
AWS Global Accelerator
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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不要なフローログの有無 | 1. AWS Global Accelerator コンソールからリソースを確認 2. AWS CLI にて フローログ設定状況を確認 3. (不要な場合)削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - AWS 請求書にある XXXX-VendedLog-Bytes または XXXX-VendedLog-YY-Byte の料金は何のためのものですか? |
AWS KMS
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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不要な カスタマーマネジメントキーの有無 (非アクティブでも課金対象) |
1. AWS KMS コンソール から カスタマー管理型のキーを確認 2. AWS KMS キーの利用状況を確認 3. (不要な場合)キーを削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - AWS KMS キーの料金が請求されているのはなぜですか? |
AWS Lambda
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
---|---|---|---|
購入オプション(SP)の検討 | 0. ワークロードリソース・サイズの適正化 1. リソース利用状況や推奨事項から SP 購入を検討 2. 購入 3. 適用結果の確認 |
★★★ | ・ builders.flash - AWS の利用方法を見直してコスト最適化してみよう |
タイムアウトが発生している関数の有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況を確認 3. 原因調査と修正 |
★★★ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ AWS Blog - Understanding techniques to reduce AWS Lambda costs in serverless applications ・ AWS Lambda Developer Guide - Function configuration |
過剰なメモリサイズが割り当てられた関数の有無 | 0. AWS Compute Optimizer 有効化 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認(AWS Compute Optimizer でも可) 2. リソース利用状況を確認 3. 適切なサイズの適用を検証 4. 適用 |
★★☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference ・ AWS Blog - Understanding techniques to reduce AWS Lambda costs in serverless applications ・ AWS Lambda Developer Guide - Function configuration |
最適なアーキテクチャ(プロセッサ)への変更 | 1. AWS Lambda コンソールよりリソースを確認 2. ワークロードへの適用を検証 3. arm64 への変更 |
★★☆ | ・ AWS Blog - Understanding techniques to reduce AWS Lambda costs in serverless applications |
エラーが発生している関数の有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況を確認 3. 原因調査と修正 |
★★☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |
AWS Marketplace
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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未使用なサブスクリプションの有無 | 1. AWS Marketplace コンソールよりサブスクリプションを確認 2. サブスクリプションの利用状況を確認 3. 不要なものは、キャンセル |
★★★ | ・ AWS Marketplace Buyer Guide - Cancel your product subscription |
AWS Storage Gateway
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
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“ボリュームゲートウェイ” タイプのスナップショット管理 | 1. AWS Storage Gateway コンソール “ボリューム” からリソースを確認 2. “EBS スナップショット” からスナップショットを確認 3. 不要なスナップショット削除 4. AWS Backup や DLM を利用したライフサイクル管理を検討 |
★★★ | ・ AWS re:Post - Storage Gateway の請求額が高額であるか、増加しているのはなぜですか? ・ AWS Storage Gateway Volume Gateway User Guide - Deleting a Snapshot |
“S3 ファイルゲートウェイ” タイプでの対象 S3 のバージョニングまたはレプリケーション設定 | 1. AWS Storage Gateway コンソール “ファイル共有” からリソースを確認 2. Amazon S3 コンソールから対象リソースの設定と状況を確認 3. 設定変更またはライフサイクルルールを設定 |
★★★ | ・ AWS re:Post - Storage Gateway の請求額が高額であるか、増加しているのはなぜですか? ・ AWS Storage Gateway Amazon S3 File Gateway User Guide - Avoiding unanticipated costs when uploading data from the File Gateway |
“テープゲートウェイ” タイプのデータ取得、ストレージクラス移行と削除時期の確認 | 1. Billing より S3 の請求内容を確認 2. 課金につながる予期せぬユースケースや設定を確認 3. 必要最小限の処理や設定に変更 |
★★☆ | ・ AWS re:Post - Storage Gateway の請求額が高額であるか、増加しているのはなぜですか? ・ Amazon Simple Storage Service User Guide - Understanding your AWS billing and usage reports for Amazon S3 |
“Amazon FSx ファイルゲートウェイ” タイプのストレージタイプ(SSD/HDD)の検討 | 1. AWS Storage Gateway コンソール “FSx ファイルシステム” からリソースを確認 2. Amazon FSx コンソールからストレージタイプを確認 3. 利用状況からストレージタイプを再検討 4. バックアップ取得後、ストレージの再作成 |
★☆☆ | ・ AWS re:Post - Storage Gateway の請求額が高額であるか、増加しているのはなぜですか? ・ Amazon FSx for Windows File Server Windows User Guide - Optimizing costs with Amazon FSx ・ AWS よくある質問 - Q: ファイルシステムのストレージタイプ (SSD/HDD) を変更できますか? |
AWS WAF
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
---|---|---|---|
不要なリソース(ルール、Web ACL、Web ACL ログ)の有無 | 1. AWS WAF コンソールからリソースを確認 2. 各リソースの利用状況を確認 3. (不要な場合)削除 |
★★★ | ・ AWS re:Post - AWS 請求書にある XXXX-VendedLog-Bytes または XXXX-VendedLog-YY-Byte の料金は何のためのものですか? |
Elastic Load Balancing
チェックポイント | 対応・検討 | 推奨度 | 関連情報 |
---|---|---|---|
削除可能(利用頻度が低い)なリソースの有無 | 1. AWS Trusted Advisor よりリソースを確認 2. リソース利用状況・用途を確認 3. 削除(バックアップがないため IaC などによる再現性を考慮) |
★★☆ | ・ AWS Trusted Advisor check reference |